音学と音楽

脳性麻痺のヴァイオリニスト、式町水晶さんの特集を見て、その日のうちにエレキギターを買ってしまった。

俺は23歳の時、山の中でキャンプしてて、包丁で左手薬指のスジと神経を断裂してしまい、曲がらない。

それ以来、ギターを諦めていたのだが、立てない足で立ち、曲がらない指を動かしてヴァイオリンを弾く水晶さんを見て、「なんだ指一本くらい。」と思ったのだ。

簡単に諦めていた自分が腹立たしかった。

一番安いギターを買い、YouTubeで初心者講座を見ながら練習しているが、何事も理論的背景を調べなければ気が済まないのが、俺だ。

音とは何か、が気になって仕方ない。

音は波動。

波動から周波数。

周波数が音階に。

それがギターの弦にどのように配置されているのか。

調べに調べまくった。

ここに簡単にまとめてみた。

ダウンロードした表を使えば簡単なのだが、自分で作ることによって整理され、頭に入る。

周波数は平均律だ。

公比rという「公比数列」で周波数は上がっていき、1オクターブで2倍になる計算だ。

ピアノで言うところの黒鍵盤が間に入っていることが重要なのだと気がついた。

黒鍵盤の意味が理解できなければ、音階は分からないし、和音はわからない。


全体としてはドレミの音階は半音二つぶんずつ、つまり公比rの2乗倍ずつ上がっていくのだが、ミとファ、シとドの間だけr倍しか上がらない。

これがこのドレミの音階の最大の特徴なのだと理解した。

沖縄の音階なんかは、この「上がり方」が違うのだ。

それがその曲調を決定づけるのだろう。


ギターの「コード」とは、簡単に言えば「和音」だ。

どのフレットを基点としても和音が作れることにとても驚いた。

半音が1フレット。1フレット移動するごとにr倍。

全体的にはドレミと2フレットずつ移動していくのだが、ミとファ、シとドの時だけ1フレットのみ移動となる。


楽器って、なんて良く出来ているんだろう。


1オクターブでキレイに周波数が倍になることにも驚いた。


機械で周波数が測れない時代から、音階はあり、楽器はあったのだ。

フレットを押さえるということは「弦の長さ」を変えることによって周波数を調整し、音階を作っているということだ。

これが弦楽器の本質、根本だろう。


これらは完全に「物理学」の世界だ。

科学が音楽という感性の分野と融合、いや表裏一体であることが極めて興味深い。

以前からの信念ではあったが、学校で文系と理系を分けることは絶対に間違いであるなあ。

ギターの名人になるより、学問としての音楽を勉強する方が、俺には楽しいかも知れない。

音学は音楽だもんなあ。


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