新聞に掲載されました

9月6日の熊本日日新聞、読者の広場欄に掲載されていました。図書券が送られてきて初めて掲載に気がつきました。投稿原文をご紹介致します。

「鞠智城」は「くくちのき」に

      高校教師  中川穣二 51歳 玉名市

 以前本欄で、鞠智城は「くくちじょう」と読むべきではないかと述べさせていただいたが、私には素朴な疑問が残っていた。当時の人は何故、鞠をきくではなく、くくと読んだのだろうかと。

 調べてみると、日本書紀に出てくる菊理媛が、ククリヒメと読むらしい。ひょっとして、鞠や菊は元々「くく」と読んだのではないか。

 そう思いめぐらしているうちに、面白いことに気がついた。

 九月九日は重陽の節句である。その日には「菊」を愛でる習慣がある。何故菊なのか、調べてみたが、どの説も私には釈然としなかった。

 そして私はふと、九九だから菊なのではないかと思いついた。つまり鞠や菊は、当時の読み方が元々「くく」だったことの証ではないか。九九の日だから、菊(くく) を愛でたのだ。

鞠智を「くくち」と読んだことは和名類聚抄ではっきりしているが、これは特別な読み方ではなく、当時の、ごく当たり前の読み方だったのだろう。

 また当時の古城の呼び方として、「くくちのき」であったこともわかった。

日本と近隣諸国との歴史認識の違いによる衝突を見るにつけ、認識ではなく、一つの事実を一つの事実として積み上げていくことの大切さを痛感する。

 「くくち」では読めない人が多いだろうという懸念があるのだろうが、私たちは、白村江の戦いは「はくすきのえのたたかい」、百済を「くだら」と、ちゃんと読んでいるではないか。

 歴史的固有名詞を現代風にアレンジする必要は全く無い。私は鞠智城の読み方は、最も正式と思われる「くくちのき」にすることを強く提案したい。そして日本の宝として、千年残る遺跡として守りたいものだ。


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