武道教育で救えるか

警察庁が平成28年3月に発表した「平成27年中における自殺の状況」の一部抜粋である。

H27中に、19歳以下のこどもたちが、193人も「学校問題」で自殺しているのだ。

学校問題とはすなわち、「いじめ」だ。生徒同士のいじめもあるだろうが、教師によるいじめも存在する。

毎年、いじめによって子どもが自殺するニュースを必ず目にする。

その度に俺は思う。

「この子は、俺が殺したのだ。」と。

教師になって23年。

いじめで子どもたちが死んでいくことを知りながら、それに対して、何もしてこなかった自分がいる。

子どもは大人全体で育てていかなければいけないという信念に基づけば、何もしてこなかった俺が殺したのと同じである。

新米教師の頃は、わからなかった。

しかし、一人の子どもの親となってみて、子どもが死ぬと言うことが、それも自ら命を絶つと言うことが、どれだけむごたらしいことか、少しずつわかるようになってきた。

もし、いじめられた子たちに、自分を守る力があったら、いや知識だけでも良い、力を使わずとも身を守るすべを知っていたら、死ななくて良かったかも知れない。

そしてもうひとつ。いじめた側の子どもも、救ってあげなければならないのだ。人に叩かれたら、痛いと言うことを教えてあげなければいけないのだ。

俺は、自分に出来る最大限のこととして、空手による「武道教育」に賭ける決意をした。

しかし俺には大きな問題が見つかってしまった。

リウマチだ。

昨年、全身にいろんな症状が出て、年末についにリウマチ内科を受診。そして1月に関節リウマチが発覚した。すでに足の骨、関節がひどい状態だった。

目の前が真っ暗になった。リウマチは治らない。壊れた骨、関節は修復しない。

リウマチは、時限爆弾となった。俺には時間がないのだ。

昨年まで自分が空手を習いに行っていたが、そんな悠長なことは出来なくなった。

自分が先頭に立ってやるしかない。

武道とは、生き死にの問題である。スポーツや踊りではないのだ。

そのことを子どもたちに第一に伝えるには、俺自身が命をかけることを、見せなければならない。それが俺が選んだ道だ。


8月に試合に出ることにしていたのだが、仕事のことでどうしても出ることが出来なくなってしまった。

命をかけるとはこういうことだと、見せるチャンスを失ってしまった。また違う方法を考えよう。


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